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明日ゲンキになるマメ知識明日、ゲンキになるためのマメ知識

アスゲンのお薬に使用されている成分の原料や
それぞれの効能などをわかりやすくご紹介しているページです。
健康に関する最新情報もあわせて随時更新してまいりますので、
毎日の豊かな暮らしづくりにぜひご参考ください。

芍薬について その4

芍薬の主要な成分はペオニフロリンやアルビフロリン,タンニン,安息香酸などを含み,主たる成分であるペオニフロリンには,お腹や手足の筋肉の緊張を和らげ痛みを止めたり,痙攣を治したり,炎症を抑えたり,血管を拡張し血のめぐりをよくしたり血圧を下げる作用があり,頭痛,腹痛,神経痛などに鎮痛鎮痙剤として応用される.漢方や中医学では白芍(主として皮去り)と赤芍(主として皮付き)と分けて使用目的が考えられている.白芍は滋養補血,鎮痙・鎮痛,他の生薬を配合して月経調節,胃痙攣の疼痛,慢性胃炎,肝臓疾患,リウマチ性関節炎などに,赤芍は浄血解毒の効能があり,他の生薬を配合して婦人科系疾患,打撲傷などの内出血,神経痛などに用いられ,単味で用いるより,他の生薬と配合して用いられることが多い.他に,真芍(皮を去り,加熱してのり化させ,カチカチに乾燥したもの),山芍(ヤマシャクヤクの根)と呼ばれるものもあり,ペオニフロリンは外皮に多いため,使用する場合には注意を要する.また花卉園芸用として多く流通しているPaeonia officinaleを基原とする洋シャクヤクは成分が少し違うので,漢方薬の原料としては使用しない.

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