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明日ゲンキになるマメ知識明日、ゲンキになるためのマメ知識

アスゲンのお薬に使用されている成分の原料や
それぞれの効能などをわかりやすくご紹介しているページです。
健康に関する最新情報もあわせて随時更新してまいりますので、
毎日の豊かな暮らしづくりにぜひご参考ください。

附子について その2

附子を含む漢方処方

麻黄附子細辛湯
全身倦怠、悪寒、微熱、低血圧で頭痛、めまいあり、四肢にとう痛冷感あるものの次の諸症:感冒、気管支炎。抵抗力が無い方の熱病を含む風邪に有効

八味地黄丸
疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻尿、口渇し、手足に交互的に冷感と熱感のあるものの次の諸症 :腎炎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、糖尿病、陰萎、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧。

牛車腎気丸
疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少または多尿で時に口渇がある次の諸症。 下肢痛、腰痛、しびれ、老人のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ。体力をつけ、また、水分の循環をよくする作用があります。ことに、足腰や泌尿生殖器など下半身の衰えに最適です。

真武湯
陳代謝の沈衰しているものの次の諸症:胃腸疾患、慢性腸炎、胃腸虚弱症、消化不良、胃アトニー症、腹膜炎、ネフローゼ、胃下垂症、脳溢血、脊髄疾患による運動及び知覚麻痺、神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、心不全で心悸亢進、半身不随、リウマチ、老人性そう痒症。

四逆湯
虚脱、ショック、急性失血による虚脱、食中毒、急性胃腸炎、消化不良症、薬物、脳貧血によるショック、感冒。附子の量が少ないので冷え症の体質改善や冷えが原因の様々な症状に幅広く使用できます。

天雄散
性欲減退症、インポテンツ

薬理、治療
強壮, 利尿, 強心, 鎮痛薬として, 代謝機能失調の回復, 身体四肢関節の麻痺疼痛などの回復, 虚弱体質者の腹痛, 下痢, 失精など内臓諸器官の弛緩によって起こる症状の回復などに応用します。
中国薬典には
【効能主治】 回陽救逆、補火助陽、逐風寒湿邪、用于亡陽虚脱、肢冷脈微、陽萎、宮冷、心腹冷痛、虚寒吐瀉、陽寒水腫、陽虚外感、寒湿痺痛とあります。
回陽救逆とは温法の1つ。 温熱性の薬物によって陽気を補い陰寒邪を除去する方法です。
悪寒、四肢の冷え、顔色蒼白、呼吸衰弱、脈が微などの亡陽という症候に対する治法です。
陽虚証に用い、補火助陽の作用があり、およそ腎、脾、心など各臓の陽気衰弱証にはすべて適用します。
亡陽とは陽気が衰竭した危急の症候。珠のような汗がとまらない・寒がる。
四肢が冷たい・元気がない・顔色が蒼白・呼吸が微弱・口渇がない・脈が絶えそうに微弱あるいは浮数で無力などがみられる
陽萎とは男性の陰茎の勃起不全(インポテンツ)のことです。
宮冷とは子宮が冷えることです。
虚寒とは虚証で寒のあるものです。陽気が欠如して体を温めることが出来ない状態です。←→実寒。温める力、陽が不足し冷えやすい状態です。
吐瀉とは嘔吐(おうと)と下痢のことです。
水腫とは:むくみ(漢方では水腫)は体内水分の偏在による水毒が原因と考えられています。漢方の古典では「その本は腎にあり」と言われ、これはむくみの原因が腎にあることを意味しています。腎は水分代謝をつかさどる臓器で、その働きは肺と脾の協力によって成り立っていると考えられます。またむくみはお血や腎陽虚の状態でも起こりやすくなります。
痺痛とは痺(しびれ)はみな気血の虚です。榮衛がしぶり経絡が通じなくなったためにおこったものです。

漢方の考え方(中国薬典の効能主治理解の参考)

虚と実

「虚」はほっそりとした弱々しい体格で、寒がり、少食で肌が乾燥がちな体質。体力が落ちて、外部の刺激や病気に対する身体の反応力が小さい状態です。

「実」はがっしりとした筋肉質で力強い体格で、暑がり、大食家で肌が脂っぽい体質を指します。体力が充実しており、身体の反応力が大きい状態です。

表と裏
主に身体のどの部分に不調があるかを考える概念です。

「表」は外から侵入した病邪が未だ体の表層部に留まっている状態を指します。寒気やほてり、筋肉の痛みなど感覚的にわかる体の不調を示すものです。

「裏」は内病邪が体の深部(消化管)にまで及んだ状態を指します。内臓に不調があり、症状がはっきり表に出ていない状態です。

寒と熱

「寒」は患者さんが自覚する寒さ、手足の冷えなど、冷えによって生じた不調や冷えによって悪化する不調を指します。

「熱」は患者さんが自覚する暑さ、手足の熱感、顔のほてりなどを指します。炎症が起き、熱をもっているもの指します。

陰と陽
「陰」は身体を潤し冷やす機能で、活動性が低く寒がりの人のイメージです。
「陽」は身体を乾かし温める機能で、活動性が高く熱がりの人のイメージです。

本来はこの陰と陽がバランス保たれている必要がありますが、病気の時はどちらかに傾いているため、どちらの状態にあるのか?をまずは把握します

ブシよもやま話
この草が非常に強い毒性を持つということは、古くから知られていました。古代ギリシャの博物学者テオフラストスは、この毒草について、著書「植物誌」の中で、「根は形と色がクルマエビのようで、その中に人命を奪う力がある。数ヶ月、半年、一年、あるいはそれ以上でも、定められた期間内に生命を奪うよう調整できる」と記しています。
他にも、古代ローマの医師ディオスコリデスは、著書「薬物誌」の中で「狼を捕まえるのに、生肉にトリカブトを包んだものを用意した」という事例を紹介しています。
ギリシャ神話によれば、この草は地獄の門を守る三つ首の魔犬ケルベロスのよだれから生まれたとされています。この犬は、かつて英雄ヘラクレスによって、地獄からいったん太陽の下へ引き出され、苦悶のあまりよだれを垂らすのですが、そのよだれの跡からトリカブトが生えてきた、と言われています。
また別の話では、魔女メディアが同棲相手だったアイゲウスの息子テーセウスをこの草で毒殺しようとして、未遂に終わったというエピソードがあります。
古代ローマでは、しばしばトリカブトは「継母(ままはは)の毒」と呼ばれました。これは夫の連れ子を殺すのに、この毒がしばしば使用されたことに由来するものです。あまりに多くの人々が毒殺されたので、ローマ皇帝はしばしばトリカブトの栽培禁止令などを発することもあったようです。
中世ヨーロッパでは、トリカブトのことを「狼を殺すほどの毒性を持つ」ということから「狼殺し」、すなわち「ウルフズベインWolfsbane」と名付けられました。
他にも、さきに少し触れたように、花の形が修道士のかぶるフードに似ていることから、「モンクス・フードMonk's hood(修道士のフード)」、同じく花が兜に似ていることから「ヘルメット・フラワーHelmet flower(兜花)」と呼ばれることもあるようです。和名の「トリカブト」も、その花の形から連想された名前です。

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