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明日ゲンキになるマメ知識明日、ゲンキになるためのマメ知識

アスゲンのお薬に使用されている成分の原料や
それぞれの効能などをわかりやすくご紹介しているページです。
健康に関する最新情報もあわせて随時更新してまいりますので、
毎日の豊かな暮らしづくりにぜひご参考ください。

動物が作り出す人に役立つ物質

今回は動物の体内で作り出す、人に役立つ物質についてのお話です。

弊社の取り扱い製品に「牛黄純末カプセル」があります。

原料の「牛黄」は、牛の胆のう中で偶発的に生成される固形物です。古来、漢方の世界では「万病に効く」とされていますが、その希少性から非常に高価であり、人工的に牛黄を創り出そうとしているものの、まだ十分では有りません。

さて、牛黄以外に動物が体内で作り出すもので、人に役立つものはないのでしょうか。少し古いですが、2016年10月11日付けのThe Japan Times に興味深い記事を見つけました。

現代の医療や医学研究に欠かせない細胞の増殖促進剤として、現在、牛の血清が用いられています。

しかし牛の血清は、BSE(牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病)の原因となるプリオンなど病原菌を含んでいる恐れがあります。

では牛以外の選択は無いのか、と考えた時に、「魚はどうなんだ?魚ならBSEの心配はないぞ」と思いつかないでしょうか。しかし天然の魚は体重の数%しか体液を採取できず、大量の魚を犠牲にしなくてはいけません。

そこで着目したのが、観賞用金魚の「スイホウガン」という品種です。この品種は目の下に、膨らんだ水泡を持ちます。これならば、体長10センチほどの成魚から体重の30%近い40ミリリットルの体液を採取できます。空になってしぼんだ水泡も、数カ月後には元の状態に戻り、同じ個体から何度でも体液を採ることも可能です。

ヒトの細胞を増殖させる能力はというと、牛血清の1.14倍であり、また増殖促進剤の助けがない場合、その能力は4.89倍だったとのことです。

この技術は特許取得済みではあるものの、またまだ解決しなくてはいけない課題があるため、実用化に向けての更なる研究が続けられています。

楽しみですね。

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