長城甦腎宝錠

長城甦腎宝錠は、腎の機能を補うロクジョウ、オウギ、エゾウコギをはじめ12種類の生薬とビタミンB1を配合した滋養強壮薬です。働き盛りの中高年の方に優れた効果を発揮し、気疲れ、精神的な疲れ、元気が出ないなどでお悩みの方や年齢に伴う身体機能の衰えを感じている方におすすめです。
長城甦腎宝錠の特徴
1. オリジナル処方
- 滋養強壮に優れた効果を発揮する生薬12種類とビタミンB1を配合
- 中医学の考えに基づいたオリジナル処方
2. 香りのある黒褐色の錠剤
- 中医学の「腎」に対応する黒を採用
- ボルネオ―ルによる清涼感のある香り
3. ロクジョウを最大量配合(ビタミン含有保健薬として)
効能・効果
滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労・病中病後・食欲不振・栄養障害・発熱性消耗性疾患・産前産後などの場合の栄養補給
長城甦腎宝錠をもっと知りたい!
1. ロクジョウとエゾウコギについて
ロクジョウ(鹿茸)の働き
心臓機能の回復、消化器機能の促進、腎臓機能の促進、筋肉の疲労回復、精神鎮静及び強壮作用、性機能の回復促進

エゾウコギの働き
抗疲労作用、抗ストレス作用、鎮痛・鎮静作用、抗酸化作用、強壮作用、強精作用、食欲増進作用

2. 12種類の配合生薬
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ロクジョウ[鹿茸]
マンシュウジカの雄の幼角で、強壮・強精薬として用いられます。
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オウギ[黄耆]
マメ科キバナオウギの根で、強壮薬として用いられます。
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エゾウコギ(刺五加)
ウコギ科エゾウコギの根茎で、疲労回復・滋養強壮に用いられます。
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ニンジン[人参]
ウコギ科オタネニンジンの根で、疲労回復・胃腸虚弱・食欲不振などに用いられます。
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サンヤク[山薬]
ヤマノイモの根茎で、食欲不振・滋養強壮に用いられます。
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リュウガンニク[竜眼肉]
ムクロジ科リュウガンの仮種皮で、鎮静・滋養強壮薬として用いられます。
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クコシ[枸杞子]
ナス科クコの果実で、強壮薬として用いられています。
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オウセイ[黄精]
ユリ科ナルコユリの根茎で、滋養強壮薬として、病後の虚弱症などに用いられます。
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トシシ[菟絲子]
ヒルガオ科マメダオシ又はネナシカズラの種子で、強壮薬として用いられます。
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ジオウ[地黄]
ゴマノハグサ科アカヤジオウの根茎で、補血強壮薬として用いられます。
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サンシュユ[山茱萸]
ミズキ科サンシュユの果実で、滋養強壮・強精薬として用いられます。
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ブクリョウ[茯苓]
サルノコシカケ科マツホドの菌核で、鎮静・利尿薬として広く用いられます。
3. 腎虚とは?
中医学では、泌尿、生殖、内分泌、中枢神経、免疫などの総括的な機能を「腎」と言い、この機能が衰えた状態を「腎虚」と言います。
腎虚は疲労、性欲減退、食欲不振などの症状が現れます。
以下のような症状の方は、内分泌系や免疫機能などが低下する「腎虚」が原因かもしれません。
- 物忘れが多くなった
- 不眠
- 白髪や脱毛が増えた
- 目が疲れる
- 目がかすむ
- 耳鳴りがする
- 聞こえにくくなった
- めまいがする
- 無気力
- 脱力感
- 不安感
- 食欲不振
- 腰や膝が痛む
- 生理不調
- 精力減退
- 遺精
- 早漏
- 頻尿
- 尿の出が悪い
- むくみが出る

長城甦腎宝錠開発秘話
健康寿命延伸のための製品開発
弊社の製品には漢方の考え方を生かした「長城シリーズ」と呼ばれる製品群があります。
主に身体の調子を整えることを目的とした滋養強壮薬である「長城清心丸」、生薬製剤である「アスゲン長城冠丹元顆粒」、そして2017年7月に発売となりました「長城甦腎宝錠」の三つです。
長城甦腎宝錠は、今までに発売された2種の滋養強壮薬・生薬製剤とは開発コンセプトが異なります。
弊社は医療用医薬品で長年培ったノウハウによる、独創性のあるOTC医薬品を「企画」「提案」「開発」する 企業を目指して日々努力しております。弊社にはいくつか強みがあるのですが、その一つに「生薬の最新知見による製品開発」があります。
ここでいったん、視野を広げてみましょう。私たちの住む日本は、世界に誇る国民皆保険制度をはじめとする数々の社会保障制度、そして最新医療のおかげで、平均寿命が延びてきました。その反面、急速に進む高齢化、医療費を含めた社会保障費の増加、そして少子化に伴う労働人口減少による社会構造の変化への対応は、国として急を要する事項の一つとなっています。
製薬企業として今後の社会に貢献するためには、「明日も元気に」過ごすための製品を市場に出していくべきではないのか。それには「健康でいられる時間を長くすることが大事」、つまり国策である「健康寿命延伸」のための製品開発こそが、すべての方に喜んでもらえることではないかと気づいたのです。
対象となる方を考えたときに、仕事も家庭も趣味も頑張っているのはどの年代なのか、その年代の方々は頑張り過ぎていないか、などを検討した結果、徐々に新製品のコンセプトが浮かんできました。それが「身体の衰えを感じ始める中高年のために」です。
精神的なストレスも視野に
中高年の方は、いまから身体をメンテナンスしていけば、一人ひとりの「健康寿命」が延びて、最終的には良い社会が保たれていくのではないのか。では、どこにアプローチすれば健康を保てるのか、身体のどの部分が「健康」につながっているのか。これが分からなければ製品開発ができません。
開発担当者は頭を悩ませました。「健康」を邪魔するのは「疲れ」、「身体の衰え」です。原因として「筋肉」由来の「肉体的ストレス」に目が行きがちですが、対象と考える方々は社会的にいろいろなところから頼られる年代でもあることから「精神的なストレス」も視野に入れるべきと考え、最終的には「ストレス社会の気疲れや不安感等、精神神経症状の軽減も目指した製剤を作る!」という結論になり、開発がスタートしました。
注目すべき臓器は「腎臓」
そのころ、ある臓器が注目を集めました。「腎臓」です。腎臓が尿を作る臓器であることはよく知られていますが、最新医学により、腎臓は生命において重要な機能を持ち、健康を維持していることが分かってきました。
一方、東洋医学の陰陽五行説によれば、「腎」は 現象として他の器官とつながっていることが感覚的に分かっていたようです。「腎」は泌尿、生殖、内分泌、中枢神経、免疫などの総括的な機能を指し、この機能が衰えた状態を「腎虚」といいます。「腎虚」になると疲労、性欲減退、食欲不振等の症状が現れるとされます。さらに古代中国の医学書『黄帝内経』には「腎気(身体のなかのエネルギー)は、男性は40歳前後、女性は30歳前後から衰え始める」とあります。
しかし、このように重要な臓器でありながら、いままで市場には腎臓の機能改善をめざしたものが少なかったのです。その結果「アスゲンのオリジナル処方しかない!」との結論に至りました。
処方決定までには紆余曲折がありましたが、最終的に「これでいこう!」となったものが、12種類の生薬とビタミンB1を配合した現行の処方です。製剤技術的にも数々の工夫を重ね、ようやく製品化にこぎつけました。注目すべき点は次の三つです。
- ① 中高年の疲れや衰えの症状を軽減することをめざし、ロクジョウ、オウギ、エゾウコギを配合。その他の生薬もこれらと絶妙なバランスで構成され、お互いが支え合う処方
- ② 飲みやすくするために、できる限り錠剤を小型化
- ③ 陰陽五行説における「腎」を表す黒色を再現するために黒褐色のフィルムコートを施すとともに、高貴薬として知られるd-ボルネオール(竜脳)を香料として添加
また、製品を行政当局に申請した後も、当局からの質問事項に対して、何度も丁寧に回答のやり取りを繰り返し、ようやく承認をいただいたのは発売直前でした。発売に間に合って本当によかったです。
発売後はおかげさまで各方面からご好評を頂いております。
お客さまからは「おしっこの切れが良くなった」、「夜、トイレに起きなくなった」、「むくみが取れた」などの声をいただいているほか、薬局の先生からは「脚(膝など)が冷える方、仕事で頭を使い過ぎて疲れる方、朝の目覚めがすっきりしない方などにすすめてみたい」との声もいただいております。
未来の健康社会実現のために、弊社が微力ながらお役に立つことができれば、これほどうれしいことはありません。これからも私たちアスゲン製薬は、社訓である「愛・希望・忍耐」を胸に、製薬企業としての使命を果たしていきたいと思います。

長城甦腎宝錠 (第2類医薬品)

錠剤フィルムコート機