桂皮について その5
ケイヒは中国南部からインドシナ半島が原産とされ,同地域で栽培もされている.高さ7〜15m,樹皮は滑らかな常緑樹である.葉は対生し,長楕円形,先は鋭く尖り,表面は鮮緑色,裏は白色を帯び,3本の葉脈が明瞭である.5〜7月に淡黄色の小花が小枝に多数つき,翌年2〜3月に実を結ぶ.樹皮を桂皮といい,枝の皮を桂枝といって漢方で使われる.また,シナモン(セイロン桂皮)の代用にされるが,桂皮は収斂性に富み,シナモンのような甘味がなく辛味があるため,スパイスには適さないとされる.漢方薬の原料として使われる桂皮は,皮は薄く肉は厚く重みがあり,内面の赤紫色が濃く油分の多い,芳香と辛味が強く,かつ甘味が感じられ渋味がないものが良品とされ,極度に粘液性の強いものは品質が劣るとされる.
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