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明日ゲンキになるマメ知識明日、ゲンキになるためのマメ知識

アスゲンのお薬に使用されている成分の原料や
それぞれの効能などをわかりやすくご紹介しているページです。
健康に関する最新情報もあわせて随時更新してまいりますので、
毎日の豊かな暮らしづくりにぜひご参考ください。

運動すると体内で薬ができる?

近所の内科クリニック、そしてその隣に併設されている薬局。今日も朝から患者が入っていき、薬をもらって出てきます。薬は莫大な費用と数十年単位の時間をかけて開発され、その効果と安全性が認められたものです。それを飲むことで症状が改善したり、悪化を防いだりすることができます。

ただ個人的には薬には作用があるものの、その作用を受け入れるだけの容量が患者にあるのか、そしてその容量を保つために日々努力しているのだろうか疑問に思っています。特に慢性疾患である生活習慣病の糖尿病、高脂血症、高血圧症などを患っている方は、特に自覚症状などもないため「薬だけ飲んでいれば、今までの生活を変えることなく今まで通りの生活ができる」と思い込んでいないでしょうか。

薬は魔法でも何でもなくただの化学物質であり、これが持つ活性が体内の受容体に作用したり、体内の代謝反応を補助するなどすることで効果を発現するのですが、もしこれらの働きが弱っていたら? 薬は効きにくくなります。そこで「効かない」と医師に要望すると、医師はその求めに応じて別の薬、またはもっと作用の強い薬を処方してくれるかもしれません。しかしそれが患者に別の不調を与えることにはならないのでしょうか。つまり効かないところにいくら効かせようとしても効かないばかりか、余った成分は作用しなくてもよい体の各部に作用を及ぼして(薬物は血流に乗り全身を巡ります)、いわゆる副作用を発現させる可能性があります。そしてその副作用を消すための薬を服用することになり、さらにこれと今までの薬との相互作用により、別の副作用が出てくる場合もあります。これが複数の薬を服用している場合に起きるジレンマであり、専門用語では「ポリファーマシー(多剤併用)」と言い、医療・薬業界では長年に渡って問題視されていることです。

時々思うことがあります。「その薬、本当に必要ですか?」生活習慣病の場合、症状改善のために運動療法が勧められることがあります。なぜ運動療法なのか? それは「運動によって付けた筋肉には生活習慣病を改善させる力がある」からです。もし運動療法が個人の症状に合わせたものによりパーソナライズされれば、さらに高い効果を早期に生み出せるようになるでしょう。大事なのは、運動療法に「かっこよさ」を追加することだと思います。「リハビリ」「運動療法」ではなく、「トレーニング」「エクササイズ」であれば、億劫に思っていた方も取り組んでみようと思うのではないでしょうか。病気を治すために取り組むのではなく、かっこいい自分になるために「エクササイズ」に取り組む。それにはまず運動を行うためのウェアを揃えることをお勧めします。それを身に着け、エクササイズの場所に向かってください。例えば運動に取り組んでいる方がいる場所(市民スポーツセンターや大きな公園)に出かけ、そこでエクササイズすることをお勧めします。人の目があることで、程よい緊張感が生まれ、10分でやめるつもりだった運動が20分続けられるかもしれません。これを一定期間続けると少しづつ自分の外見が変わっていくのに気づくでしょう。

まずは、週1回、「今の自分にとって少し長めでちょっと頑張っている強度」を2週続けてください。週3~4回なんて言いません。すると外観は変わらなくても見えない体の内部で変化が起き始めます。3週目からは少しだけ時間か強度を上げてください。これは最初の2週間で体が以前の運動に慣れて、同じ強度では効果が出にくくなることが理由です。4週目は元の強度以下に戻します。イメージとしては 上のような感じです。「3週続けて4週目は休む」という感じでしょうか。1か月過ぎるころには血液検査の値も改善されているでしょう。女性の方でしたらお肌の調子が良くなったことに気付かれるかもしれません。そのまま続けていけば、あなたはエクササイズを始めなかった場合の自分とは違う自分になることができます。

最新の医学によれば、運動をするとエクサカイン(Exerkine:運動応答性生理活性物質)が身体の各組織から分泌されることが分かってきています。筋肉(骨格筋)からはマイオカイン、脂肪からはアディポカイン、肝臓からはヘパトカイン、さらに胎盤からはプラセントカインなどと称されます。これらにより体の中では多方面的な効果が出るとされています。つまり運動によって体の調子を良くする物質を作っていると言えるでしょう。さらにはこれらによって薬の効果を上げ、薬の量や種類を減らすことにつながるかもしれません。なぜなら既に治療に必要な薬を自分の身体の中で作り出しているのですから。

ただし、エクササイズの効果は期限付き(1回の運動で最大2週間程度 ※個人差あり)の魔法であり、続けないとその魔法は解けてしまいますのでご注意ください。安易にサプリメントに頼るより、時間はかかりますが確実にその効果を実感できるエクササイズに取り組まれることをお勧めします。なお、今まで運動をしたことがない、という方は始める前に専門家にご相談ください。

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