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明日ゲンキになるマメ知識明日、ゲンキになるためのマメ知識

アスゲンのお薬に使用されている成分の原料や
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長城冠丹元顆粒はなぜ効くのだろう?

 

 寒さが本格的になる2月。でも暦の上ではあと1月頑張れば春がやって来る! とは言え、やっぱり寒くて体が縮こまってしまいます(泣)。寒い時、ヒトは筋肉を縮こまって震えることで筋肉に熱を発生させ、体温の低下を防ぎます。でも体が縮こまったままだと、知らない間に肩が凝っていた、なんてこともありませんか。

 今日のお話は我が社の製品「長城冠丹元顆粒」の効能・効果についてのお話です。

本製品の効能・効果は、「中年以降又は高血圧傾向のあるものの次の諸症:頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸」であり、肩こりへの効能効果がうたわれています。私はこれを「緊張をほぐすこと」ではないかと考えました。なぜ肩こりに効くのだろう? 血流を増やすから? この謎を解き明かすことが今回のテーマです。

 そもそも本製品の前身となった「冠心Ⅱ号方」は中国の文化大革命時代(1966~1976)に開発されました。政争に明け暮れ、強い精神的ストレスにさらされる政府幹部らに心血管系疾患が多く見られたことから、それに対処するために生み出されたと聞いております。彼らの日常はどんなものだったのでしょうか。

「毛沢東秘録 上・下巻/産経NF文庫 2020)によれば、「ひっきりなしにタバコを吸う」、「1日中会議、会議、会議」、「床についたと思ったら、夜中の2時に電話で起こされた」。との描写があります。つまり「過度な喫煙」、「座りっぱなし」、「睡眠不足」の日常が伺えます。最近の研究報告では、これらの生活習慣は循環器系(血管系 + リンパ系)に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

これらの状況はなんとなく私たちの生活習慣と重なるところがあると思いませんか? 日常的な精神的ストレスが、そしてストレスから回復できないことが効能・効果に記載の諸症の原因だったとしたら・・・?

 そこで私はこう考えました。「長城冠丹元顆粒は体の緊張(ストレス)を和らげることが効き目の本質ではないのか?」これを確認するために活動量計を活用し調べてみることにしました。

<調査目的>:長城冠丹元顆粒は身体の緊張を取るのか?  

<服用期間>:2か月(2023.10.23~12.22)  

<服用方法>:朝昼夕、各1包(1日3包)  

<評価方法>:未服用だった2022年の同時期と服用した2023年を比較  

<評価内容>:(1)交感・副交感神経の切換度(ANS) 悪い:-10.0 ~ 良い:+10.0) 

       (2)睡眠の質(レム睡眠時間の変化)

<結 果>

(1)自律神経系(交感・副交感神経の切換具合 悪い:-10.0 ~ 良い:+10.0)

 ヒトの身体は自律神経系により支配されています。内臓・筋肉はもちろん、体温調節もその支配を受けます。日中は交感神経の活動が活発になり、夕方から夜間にかけて徐々に副交感神経に切り換わっていき、睡眠中は副交感神経が優位の状態となります。明け方が近づくと交感神経へ切り換わり、日中の活動に備えることになります。もし日中に受けたストレス(仕事、運動、飲酒、寝る直前の食事など由来)が強すぎると、夜間になっても交感神経の興奮が収まらず、副交感神経への切換えがうまくいきません。つまり床について自分では寝ているつもりでも、興奮は続くことから、体が休まらず、長期的には体調不良の原因の一つとなります。その数値(ANS)が低いと切換えがうまくいっておらず体が休まっていない、逆に高いと切換えがうまく行われて体が休まっていると判断されます。

 今回はANSにおいて+2.903の上昇が見られ、本製品の服用に睡眠中に交感・副交感神経の切換えが良好に行われている可能性があると考えられました。

(2)睡眠の質(REM睡眠時間の変化)

 睡眠には大まかにはノンレム睡眠(浅い・深いがある。脳は寝ている)とレム睡眠(体は寝ている)があります。近年、REM睡眠は「レム睡眠の少なさと認知症発症率に相関性がある」、「レム睡眠中は、大脳皮質の血流が大幅に上昇 することで脳がリフレッシュされている可能性がある」との報告があることから注目をされています。このような背景から、本調査もこのレム睡眠に注目し実施しました。

 今回はノンレム睡眠の減少が見られたものの、レム睡眠は 0.90 % の増加が見られ、本製品の服用により睡眠中に脳の血流量が増えている時間が延長している可能性があると考えられました。

<考 察>

 長城冠丹元顆粒を服用することの効果の理由を、活動量計を用いて自律神経系と睡眠の質の変化に着目して調べてみたところ、以下の仮説が得られました。だからこそ冒頭の幹部たちは激動の時代を乗り越えることができたのかもしれません。    

 ●就寝中に体の緊張が解けることで、休養でき、体力が回復するのではないか?

 ●就寝中に脳の血流量が増える時間が長くなることで、日中に受けたストレスを処理する時間が増え、そのストレスが翌日に持ち越されにくくなるのではないか?

 今回の調査検討は私一人のゆるい試みであることから、万人にあてはまるとは到底思えません。ただ、今回の調査は自身の身体を見直すきっかけとなる興味深い経験となりました。ここ数年で浸透してきた「ウェアラブルデバイス(活動量計を含む)」を用いて健康管理に役立てる事も一般的になってきました。その応用例のひとつとして、自身の服用している薬により身体にどんな変化が現れるのか確認することも容易になってきたと思います。人生100年時代とは言え、自分で何でもできる健康寿命の期間はおよそ平均寿命マイナス10歳とされています。今後は生活の質(QOL)向上のため、自身の健康がもっと「見える化」されていくのかもしれません。

 

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