カンゾウについて・その2

甘草の原植物はマメ科カンゾウ属の植物でアフリカ,ヨーロッパ,アジア,オーストラリア,北アメリカに約10種が分布しており,このうち,Glycyrrhiza glabra,Glycyrrhiza uralensisなどの根や走出茎(ストロン)を原料としている.日本で使用される甘草はほとんどすべてを中国から輸入しており,東北甘草(Glycyrrhiza uralensis),西北甘草,新疆甘草,雲南甘草(Glycyrrhiza yunnanensis)などのうち,東北甘草と西北甘草を利用している.東北甘草は内蒙古自治区,吉林省,遼寧省,黒龍江省などから,西北甘草は甘粛省,寧夏回族自治区,新疆ウイグル自治区などから産出される.甘草は世界各地で使用されているが,その多くは薬用ではなく食品の甘味料や矯味料として使われている.日本の年間輸入量は8,000〜1万トンで,そのうち薬用は1,000〜2,000トン,醤油,味噌,ソースなどの加工食品やタバコなどの嗜好品などに使われている.また,ハーブではリコリスの名で使われている.
月別アーカイブ
- 2023年
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
- 2007年
- 2006年
- 2005年