桂皮について その2
桂皮の原植物はクスノキ科クスノキ属の植物で,中国南部からインドシナ半島に自生し栽培もされており,Cinnamomum cassiaの樹皮または周皮の一部を除いたものを医薬品原料としている.クスノキ属植物の中には医薬品原料として利用するほかにスパイス(香料)としてカレー粉や菓子類に汎用されるものもある.日本で使用される桂皮には広南桂皮(西江桂皮),東興桂皮,ベトナム桂皮があるが,その大半は広南桂皮を利用しており中国からの輸入に頼っている.広南桂皮は広東省西南部から広西壮族自治区東南部,東興桂皮は広西壮族自治区南部からベトナム国境沿い,ベトナム桂皮はベトナム北部から中部から産出される.桂皮は世界各地で使用されているが,その多くは薬用ではなく食品のスパイス(香料)として使われている.日本の年間輸入量は1,500〜2,000トンとされる.スパイスとしてはカレー粉や菓子類などに使われ,京都の銘菓「八つ橋」には桂皮が使われている.
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