五味子について その3
チョウセンゴミシは本州以北から北海道,朝鮮半島,中国北部からシベリアにかけて分布し,地表まで日が差すような明るい林地や,やや湿度のある低木林内に自生する.葉は単葉で互生し,倒卵形または楕円形,先は尖り,長さ4〜8cm,葉質は薄く葉縁に波状鋸歯があり,主脈は凹入し,光沢はなく,下面は淡緑色を呈する.5月頃乳白色の鐘形の花が咲く.果実は9月頃紅熟し,径5〜6mm,偏円の種子2個を含む.酸味が強く食用には適さないが,薬用としては味は甘く酸味の強いものが良い.新しいものは暗赤色,古いものは黒褐色を呈し,肉厚で潤いと光沢があるものを良品とする.新しいものは極めて酸味が強く,古くなると表面に白い粉をふくが,これはカビではなくクエン酸などの有機酸であり不良品ではない.肉質が薄く,油分の少ないものは次品とする.
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