半夏について その2
半夏の原植物はサトイモ科ハンゲ属の植物で多年草の単子葉植物である.ハンゲ属植物は世界に7種あるうち日本には2種あり,このうちカラスビシャク(烏柄杓)Pinellia ternataの球茎(肥大して球状になった地下茎)のコルク層を除いて乾燥させたものを原料としている.中国ではカラスビシャクを三葉半夏とも呼んでいるが,カラスビシャクを少し大きくしたオオハンゲP. tripartitaの球茎を半夏の代用とすることがあった.また,中国の江蘇,河南,河北,山西などでは掌葉半夏P. pedatisectaが半夏として使われるが,掌葉半夏は半夏より球形に近く,径がやや大きく,内部組織の柔細胞や粘液細胞が小さいことから区別できる.
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