当帰について その2
当帰の原植物はセリ科シシウド属の植物で、多年草の双子葉植物である。シシウド属植物は北半球の温帯とニュージーランドに約80種が分布しており、このうち日本には約20種が自生し、トウキAngelica acutiloba KitagawaまたはホッカイトウキAngelica acutiloba Kitagawa var. sugiyamae Hikinoの根を、通例、湯通しして乾燥させたものを原料としている。ミヤマトウキ(伊吹山に自生するイブキトウキはミヤマトウキに属する)が原種とされ、トウキはこれらの栽培化されたものとされるが、トウキの原種に関しては他にも説があり詳細は不明である。日本各地に自生していたイワテトウキ(岩手当帰)やナンブトウキ(南部当帰)、ツクバトウキ(常陸当帰)、イブキトウキ(伊吹当帰)などが各々区別され市場で取引されていたが、植物学的には同一種とされる。
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