当帰について その5
奈良県で生産される大和当帰は、葉が黄色くなるころ根を掘り上げ、束ねてハザ掛けし乾燥させた後、40度くらいのお湯で湯揉みし、再びハザ掛けして乾燥することにより根の断面が飴色になっている。当帰の選品は、主根が大きくて肥大し、枝根が少なく、肉質で充実し、柔軟性があり、芳香や甘味が強く辛みが少なく、断面が飴色のものが良品とされ、大和当帰は一般にこの性状を有している。北海当帰は暗色で粗造、柔軟性に欠け、脆く折れやすく、甘味が少なく辛みがある。大和当帰の種子を奈良県外で栽培しているものには、断面の色が飴色になっていないものもある。また、連作によって枝根が多くなったり、花を咲かせてしまったりすると根が木質化することにより、品質が劣った品となってしまう。
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