桔梗について その1
キキョウは漢字で桔梗と書き、中国では漢の時代に書かれた最古の本草書『神農本草経』の下品に収載され、「胸脇痛むこと刀刺の如し、腹満し、腸鳴幽幽、驚恐悸気を主る」とあり、粘性の痰を伴う鎮咳去痰薬や消炎排膿薬、咽痛などに使われる薬剤に配合される。漢方では、カッコウ正気散、桔梗湯、驚声破笛丸、駆風解毒湯、荊芥連翹湯、五積散、十味敗毒湯、参蘇飲、清上防風湯、清肺湯、竹茹温胆湯、排膿湯、防風通聖散など約20処方に配合される重要な生薬である。中国では紀元前から薬用を目的に栽培され、河北省、河南省、湖北省、内蒙古などを中心に栽培される。日本でも古くから観賞用、食用、薬用などに用いられ、江戸時代には様々な花色や八重咲きなどの品種が作られた。
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