桔梗について その6
『萬葉集』(759年)に山上憶良が詠んだ秋の七草に、「芽(はぎ)の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花また藤袴 あさがほ の花」(巻八第一五三八番)の「あさがほ」はアサガオ、ムクゲ、ヒルガオ、キキョウなどの諸説があり、現在ではキキョウが最も有力な説となっているが、確定したわけではない。また、『枕草子』(996年)には、「草の花はなでしこ 唐のは更なり やまとのもいとをかし 女郎花 桔梗 あさがほ 刈萱 菊 壷菫」とあり、『出雲風土記』(733年)や『古今和歌集』(905年)、『延喜式』(927年)、『徒然草』(1330年)などにも収められており、古くから親しまれてきた植物である。
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