体にやさしい脂肪をバランスよくとりましょう! その2

(1)飽和脂肪酸
1)飽和脂肪酸の摂取が多過ぎると、LDL(悪玉)コレステロールが増加し、動脈硬化を促進し、心疾患のリスクを高めることが報告されています。
2)飽和脂肪酸の摂取が少な過ぎると、総死亡率、がん死亡率、冠動脈疾患死亡率、脳卒中死亡率が増加することが報告されています。
(2)一価不飽和脂肪酸
1)摂取する飽和脂肪酸の一部を一価不飽和脂肪酸に置き換えると、LDL(悪玉)コレステロールを減らし、心疾患のリスクを下げることが報告されています。
(3)多価不飽和脂肪酸
1)摂取する飽和脂肪酸の一部を多価不飽和脂肪酸に置き換えると、LDL(悪玉)コレステロールを減らして心疾患のリスクを下げることが報告されています。
2)n−6系の多価不飽和脂肪酸のリノール酸は、体内でγ−リノレン酸などを経て、最終的にアラキドン酸に変わります。このアラキドン酸は、炎症や血栓生成に関係することが報告されており、適度な摂取が大切です。
3)n−3系の多価不飽和脂肪酸のα−リノレン酸やEPAは、血中中性脂肪の低下、血管内皮細胞の機能改善、血栓生成防止作用、抗動脈硬化作用等が報告されています。
☆摂取の目安
日本人18歳以上では、1g/日以上のEPA及びDHA摂取量(魚で約90g/日以上)が望まれています。ただし、1日3g以上の摂取で、凝血能が低下し出血しやすくなる可能性も報告されています。
日本人の食事摂取基準(2010年版)より
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