menu

販売店様へのご案内

採用情報

明日ゲンキになるマメ知識明日、ゲンキになるためのマメ知識

アスゲンのお薬に使用されている成分の原料や
それぞれの効能などをわかりやすくご紹介しているページです。
健康に関する最新情報もあわせて随時更新してまいりますので、
毎日の豊かな暮らしづくりにぜひご参考ください。

慢性炎症とは?

「寝ても疲れが取れない」、「何もしたくない」、「とにかくなんか調子悪い」

日常的にどこかで聞いたことのある、不調の声を集めてみました。

近年これらの不調の原因は体内で起きている「慢性炎症」が原因ではないか、と言われ始めています。慢性炎症とは何でしょうか。まずは「炎症」と「慢性」という言葉についてその意味を確認したいと思います。

<炎 症> 細菌感染・化学的作用・物理的作用などによる組織の傷害に反応して、身体の一部に発赤・腫脹・灼熱・疼痛などを起こすこと及びそれに伴う症状の総体。異物の侵入または異物化した組織を排除しようとする生体の防御反応も含まれる。

<慢 性> 症状が激しくなく、経過の長びくような病気の性質。「急性」の反対語。

つまり慢性炎症とは、体の組織の損傷が激しくないが回復までの経過が長引き、身体全体に何らかの不都合が起きていること、及びそれに伴う症状と考えます。これらはなぜその症状が起きているのか原因がよくわからない場合が多いです。この慢性炎症が続いている間、体内の免疫機構は絶えず、これを抑え込むことで状態が悪化しないよう懸命に努力しているのです。しかし免疫機構も体が老化するのと同時に老化し衰えていきます。高齢者~超高齢者になると相当弱っているとされ、うまく炎症を抑えきれず思わぬ病気を発症する場合があります。慢性炎症によって生じる疾患には糖尿病、高血圧、脂質異常、肝疾患、認知症、がんなどがあると言われ、もし、体内の炎症を抑えることができれば、特に不調を訴えることもなく長寿を全うできる可能性が出てくるでしょう。

どうして人間は慢性炎症を抱えるようになってしまったのでしょうか。解答の助けになりそうな面白いお話をご紹介します。

パプアニューギニアで旧石器時代さながらの生活を送る民族がいます。彼ら約200人の血液を検査したところ、糖尿病の発症率はほぼ0%(日本人は15%)、また認知症やがんはほとんど見られなかったそうです。つまり、現代社会で理想とされる健康体を維持していたのです。一方、私たち現代人はというと「なんか調子悪い」状態。では何が「慢性炎症」の原因になるのでしょうか。

先ほどの民族がどんな生活を送っているのか想像しながら、旧石器時代人の生活と現代人の生活を比較してみましょう。

1:多すぎるもの  → 摂取カロリー、精製品、塩分など

2:少なすぎるもの → 睡眠、空腹感、食物繊維など

3:新しすぎるもの → 加工食品、人工照明、インターネット(デジタル機器)など

ここ数十年で環境が大きく変わりすぎているにもかかわらず、人体の仕組みは数万年間ほとんど変わっていないと考えられています。つまり人体がこれらの環境変化に対応できていないことが慢性炎症の原因になっているかもしれないのです。食べ物や睡眠については納得していただけるかと思います。では人工照明やインターネット(モニター)がなぜ慢性炎症の原因になるのでしょうか。それは、これらから出ている光(特に夜間)が人間に備わっている体内時計を狂わせ、睡眠リズムを乱し、炎症からの回復手段である睡眠を妨げるからです。すると、ただでさえ不足しがちな睡眠時間なのに熟睡(連続した睡眠と考えます)している時間はさらに短くなってしまいます。ある研究では、毎晩6時間以下の睡眠で1週間を過ごした場合、 炎症や免疫系、ストレス反応に関連する711個の遺伝子の発現に影響が出た、との報告がなされています。

さらに運動不足と食べ過ぎが原因と考えられる内臓脂肪過多も、慢性炎症の原因になると考えられています。適正な脂肪量であれば問題ありませんが、余分な内臓脂肪からは炎症物質が分泌されるようになります。内臓脂肪は内臓の毛細血管に近いことから、その炎症物質が血液を通して全身に回り、体内のどこかに落ち着くことが繰り返されるとそれが慢性炎症の原因となっていくようです。

余談ではありますが、様々な生き物においてカロリー制限は寿命延長をもたらし、哺乳類においては老化に伴う病気の発症を予防する、との研究報告があります。「腹八分目」が慢性炎症を抑えることにつながっているのかもしれません。また食べ物の栄養を吸収する臓器である腸の内部環境を整えることも重要です。

「調子良い」生活を手に入れるには、6時間以上の睡眠を確保すること、摂取カロリーを今より減らし適正量を食べること、できる限り体を動かし体に余分な脂肪がつくことを防ぐことにより「慢性炎症」を避けることが大切と考えます。結局は人間として自然な状態へ還ることが大切なのかもしれません。

 【参 考】

・アンチエイジング医学 Vol.13 No.3,2015 メディカルレビュー社

・「最高の体調」 鈴木 祐 2018 クロスメディア・パブリッシング

・Effects of insufficient sleep on circadian rhythmicity and expression amplitude of the human blood transcriptome E1132-E1141 | PNAS |

Published online February 25, 2013 www.pnas.org/cgi/doi/10.1073/pnas.1217154110

・「体内の『炎症』を抑えると病気にならない」 池谷 敏郎 2017 三笠書房

・腎臓内科・泌尿器科 Vol.3 No.4,2016 科学評論社

TOPに戻る