血管が老いるとどうなるのか?
8月です! 夏、本番! 連日の酷暑にバテ気味の方も多いかと思います。そんな時はしっかり休んで、しっかり食べて体力回復に努めましょう! 私はニンニクたっぷりのラーメンを食べました(笑)。
資料作成のため論文検索をしていたところ、とても興味深い報告を見つけたのでご紹介します。
なんと、『誰でも老化すると糖尿病になる可能性がある!』 ことについてのお話です。
糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖)が増えすぎる、つまり血糖値が高くなってしまう病気です。
糖尿病に大きく関係するのが、インスリンというホルモンです。インスリンは、ブドウ糖を血液中から細胞の中に取り込む(血液中の血糖を下げてくれる)働きをしていますが、インスリンの作用が弱くなったり、インスリン自体が不足してしまうことで起こる慢性的な高血糖状態が糖尿病です。症状が進んだ場合、定期的にインスリンを注射して補充することで日常生活を送られている方もみえます。
平成 28年(2016年) 国民健康・栄養調査結果の概要(厚労省)によれば、日本の20歳以上の男女のうち糖尿病の可能性のあるのは2000万人、つまり日本の総人口(約1億2693万人)の約16%を占めると報告されています。
糖尿病の怖さは、進行すると失明、慢性腎臓病、手足の壊疽、脳梗塞、心筋梗塞など様々な合併症を併発し、生活の質を著しく低下させることにあります。
これらの疾患を見ていくと一つの共通点が見えてきます。そう「血管」です。
血管は、血中に過剰分布する糖により血管壁が傷つけられるとその刺激から自らを守ろうと硬化します(動脈硬化)。私たちも転んで擦りむいた後、かさぶたができ、治ったのち傷の部分が跡になって残ることがありますが(瘢痕(はんこん)化)、これが血管内で起きていると考えればわかりやすいか思います。傷の上にさらに糖による傷ができると、回復してもさらに瘢痕は大きくなり、血管内が狭くなっていき、いつか破裂します。この現象が起きている場所が大きな血管なのかによって前述の合併症を起こします。
さて、私たちが「糖尿病」として思い浮かべるのは主に2型糖尿病と言われるもので、その予防には日常的に運動をすることや食べ物を過剰摂取しないことなどが大切になってきます。
しかしながら、それ以外にも糖尿病を引き起こす原因があります。
それが老化(加齢)です。次の図をご覧ください。
年を取ると、血管内皮細胞が老化し、それに伴って様々な有害物質が分泌されるなどすることで脂肪細胞が早期老化します。すると脂肪細胞の糖を貯める力が弱まり、インスリンがあっても糖を蓄えられなくなります。行き場を失った糖は血液内に留まることで高血糖状態となり、糖尿病を発症します。
では、血管の老化を少しでも遅らせるにはどうしたらいいのでしょうか?
今わかっていることは軽いウォーキングなどの有酸素運動を定期的に行うと、血管の構造に変化が現れ、柔軟性が増すことで高血圧になりにくくなるということです。血管が柔らかくなることで圧力に対して広がりやすくなれば、血圧が安定し血管を傷つけにくいため、動脈硬化になりにくくなります(先ほど述べた糖による血管壁への刺激のほか、血管に圧力がかかり続けることも動脈硬化の原因になります。例えると、お気に入りの靴があり、当たって痛いところがあるのを我慢して履いているとその辺りにタコができる様子をイメージしてください)。
近年「老化」という現象が体に様々な影響を与えることが細胞レベル、遺伝子レベルで明らかにされつつあります。老化を止めることはまだまだ遠い未来の事でしょうが、少しでも血管年齢を若く保つことがより良い人生につながると思います。
最後に。弊社で取り扱っている「アスゲン長城冠丹元顆粒」は、生薬「タンジン(丹参)」を主剤とし、センキュウ・シャクヤク・コウカの活血薬(血のめぐりを改善するお薬)と、モッコウ・コウブシの理気薬(気のめぐりを改善するお薬)から作られています。血液の流れを良くすることで、血のめぐりに由来する頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸を緩和します。
まだまだ暑い日が続きます。脱水症状で体から水分が失われることで血液濃度が高まり、血の巡りが悪くなってしまうかもしれません。大事な血管に負担をかけないためにも本製剤をお試しいただければ幸いです。
【参考】
1:平成 28 年 国民健康・栄養調査結果の概要(厚生労働省)
2:血管老化が脂肪の老化および糖尿病を引き起こす新しいメカニズムの発見 Endothelial progeria induces adipose tissue senescence and impairs insulin sensitivity through senescence associated secretory phenotype ( NATURE COMMUNICATIONS | (2020)11:481 | )
3:The Molecular Mechanism of Aerobic Exercise Improving Vascular Remodeling in Hypertension(Frontiers in Physiology|February 2022|Volume 13|Article 792292)
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