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カロリー消費を計算|1日に使うカロリーは3つに分かれる

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「1日にどのくらいカロリーを消費しているのだろう」と気になることはありませんか。
ランニングや筋トレをしても、表示された消費カロリー数値の低さに驚く人もいるかもしれません。


でも、カロリー消費は運動だけで決まるものではなく、何もしなくても体が使う分や、通学・通勤、家事などで使う分もあります。


この記事では、1日のカロリー消費を考える基本を解説します。
あわせて、ランニング、筋トレ、ウォーキングの記録の見方も紹介します。


体重と運動時間からカロリー消費の目安を計算する

種目METs消費カロリーの目安
ウォーキング(ふつうの速さ) 3.0
ウォーキング(速歩) 4.8
ジョギング 7.5
ランニング 9.3
筋トレ(軽め〜中程度) 3.5
筋トレ(高強度) 6.0

消費カロリー(kcal)= METs × 運動時間(時間)× 体重(kg)で計算した目安です。実際の消費量には個人差があります。


カロリー消費計算でわかる1日の目安

01*カロリー消費*1日の目安.png

1日に使うカロリーは、基礎代謝・食事誘発性熱産生・活動量の3つに分かれます。
標準的な生活をする人では、このうち運動を含む活動量は全体の約30%で、残りの約70%は運動していない時間に使われています。


そのため、運動中に表示される数字が思ったより少なくても、それは1日の一部を見ているにすぎません。
ここでは3つの内訳と、アプリや時計に出る数値をどこまで信じてよいかを整理します。


1日のカロリーを3つに分けて考える

1日に使うカロリーは、大きく3つに分けて考えられます。


1日に使うカロリーの内訳

  • 基礎代謝:何もしなくても体が使うカロリー
  • 食事誘発性熱産生:食べたものを消化するときに使うカロリー
  • 活動量:体を動かして使うカロリー

1つ目は、何もしなくても体が使うカロリーで、これを基礎代謝といいます。呼吸をしたり、心臓を動かしたり、体温を保ったりするために使われる分です。


2つ目は、食べたものを消化するときに使うカロリーで、こちらは食事誘発性熱産生と呼ばれ、全体の1割程度とされています。


そして3つ目が、体を動かして使うカロリー、つまり活動量です。ランニングや筋トレだけでなく、歩く、掃除をする、買い物に行くといった動きも含まれます。


厚生労働省の情報では、標準的な生活をする人の場合、基礎代謝が全体の約60%、活動量が約30%、残りの約1割が食事誘発性熱産生の目安とされています。


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計算結果は「だいたいの目安」として使う

同じ運動でも、体重、運動の辛さ、運動した時間で消費カロリーは変わります。


そのため、アプリや時計に出る数字は、必ずしも正確な数値ではありません。前の週の自分と比べるための目安として使うと役立ちます。


また、数字が少ないからといって、すぐに運動時間を増やす必要はありません。
無理なく続けられるかどうかも大切です。


カロリー消費を計算する3ステップ

02*カロリー消費*計算3ステップ.png

細かい計算が苦手でも大丈夫です。
確認する順番を決めると、記録しやすくなります。


カロリー消費を計算する3ステップ

  • ステップ1:基礎代謝の目安と、運動で使った分を分けて確認する
  • ステップ2:運動で使った分は「運動の辛さ(METs)」を使って求める
  • ステップ3:運動した時間と内容をセットで記録する

ステップ1は、「何もしなくても使う分」と、「動いて使った分」を切り分ける作業です。まとめて1つの数字にすると、どちらが増えたのか分からなくなります。


ステップ2で使うMETsは、運動の辛さを数値にしたものです。この数値と時間、体重を使って、運動に使ったカロリーの目安を求めます。


ステップ3では、消費カロリーの数字だけでなく、時間と運動の内容も一緒に残します。前の週と比べたときに、数字が動いた理由が分かるようになります。


それぞれのステップを、次から順に見ていきましょう。


基礎代謝と運動分を分けて見る

まず、アプリや体組成計に出る基礎代謝の目安を確認します。
次に、通勤や家事などの生活の動きと、意識して行った運動を分けて見ます。


ただし、運動で使ったカロリーを基礎代謝に足して、1日の合計を自分で出す方法はおすすめしません。同じ時間の分を二回数えてしまうことがあるからです。


1日の合計を知りたいときは、同じアプリや機器に出る数字を、毎日同じ方法で見ると分かりやすいでしょう。



運動の消費量は「運動の辛さ」で考える

運動で使うカロリーは、METs×時間×体重で求める考え方があります。

METs(メッツ)とは?

じっと座って休んでいるときを「1」として、その運動が何倍くらい体を使うかを表した数字です。
ふつうの速さで歩くと3METs、少し息が上がる速さで歩くと4.8METs。つまり、数字が大きいほど辛い運動ということです。
上の式の「METs」には、この数字を当てはめます。


たとえば、体重60kgの人が、3METsの歩行を1時間した場合、消費カロリーの目安は180kcalです。


歩く、走る、筋トレなど運動の種類によって、また坂道の有無や走る速さによっても、運動の辛さは変わります。


時間と運動の内容を一緒に記録する

「30分歩いた」だけでなく、歩数、だいたいの速さ、疲れ方も書いておくと便利です。
同じアプリ、同じ記録方法を続けると、前の週の自分と比べやすくなります。


数字が高かった日だけではなく、無理なく続けられた日も記録に残しましょう。


カロリー消費計算で自分の生活を見える化する

03*カロリー消費_生活を見える化.png

運動で消費したカロリーだけを見ていると、活動量の大半を占める通勤や家事の分が記録から抜け落ちます。


運動をしなかった日が「何もしなかった日」に見えてしまい、続ける気持ちも保ちにくくなります。


ここでは、基礎代謝と活動量を分けて記録する方法と、スマートウォッチやアプリの数値をどう読むかを紹介します。


表示のしかたは機器によって違うため、まず自分の機器が何を出しているかを知ることが出発点です。


基礎代謝と活動量を分けて記録する

記録は、基礎代謝の目安と、活動量を分けて考えます。
すると、運動をしない日でも、通勤や買い物、家事などで動けたことに気づけます。


たとえば、次のような項目を記録に加えてみましょう。


記録する項目

  • 移動:通勤や買い物で歩いた時間
  • 家事:家事や立ち仕事をした時間
  • 運動:ランニング、筋トレ、ウォーキングの内容
  • 体調:睡眠時間や疲れ方

全部を細かく書く必要はありません。
毎日続けられる項目を2〜3個選ぶだけでも十分です。


スマートウォッチやアプリの数値の見方

スマートウォッチやアプリに表示される消費カロリーには、1日の合計を出すものと、運動で使った分だけを出すものがあります。


この2つは数字の大きさがまったく違うため、まずは、どちらが表示されているかを確認しましょう。


見分け方は簡単です。朝起きた直後の数字を見てください。
すでに数百kcal付いていれば1日の合計、ほぼ0kcalなら運動で使った分だけを出す機器です。


1日の合計を出す機器は、寝ている間の消費分も計算に入れています。


表示名でも見分けられます。


「合計」「トータル」なら基礎代謝を含む数字。

「アクティブ」「エクササイズ」と付いていれば運動で使った分の数字となります。


たとえば、体重60kgの人が30分歩いた日を考えます。

1日の合計を出す機器なら1,500〜2,000kcal前後、運動分だけを出す機器なら約90kcalの表示になります。

同じ1日でも、どちらを見ているかで消費カロリーは20倍前後変わります。


1日の合計しか出ない機器で「運動でどれだけ増えたか」を知りたいときは、あまり動かなかった日の数字を基準にします。
その日との差が、おおよその運動分です。


機器の数字はどこまで正確か

測っているものどのくらい正確か
心拍数 正確(誤差3%前後)
歩数 だいたい正確(誤差1割前後)
消費カロリー 幅が大きい(誤差2割前後)

2024年に発表された研究のまとめによると、機器が示す消費カロリーは実際より低めに出る傾向があり、誤差の幅は心拍数や歩数より大きくなります。
そのため、消費カロリーの数字を1kcal単位で気にする必要はありません。


腕時計を外していた時間がある日もあるかもしれませんが、記録が完璧でなくても、自身の生活の傾向や変化を見るための目安として使えば大丈夫です。


ランニングのカロリー消費を考えるポイント

04*カロリー消費*ランニング.png

ランニングは、同じ30分でもペースや坂道の有無でMETsが変わるため、消費カロリーの目安も一つに決まりません。
アプリに登録するときは、自分が実際に走った速さに近い数値を選ぶ必要があります。


また、速く走るほど数字は高くなりやすい一方で、続かなければ1週間の合計は増えません。
ここでは、ペースの選び方と、走り始めの人が無理なく続ける工夫を見ていきます。


ペースと時間で目安が変わる

METs表には、走る速さや坂道かどうかで、いろいろな数字が載っています。
同じ30分のランニングでも、ゆっくり走る場合と速く走る場合では、消費カロリーは同じになりません。


計算するときは、自分のペースに近い数値を選びます。
ペースが分からない場合は、アプリに出る距離と時間を目安に、近いものを選べば十分です。


なお、METs表の数値は、19〜59歳の大人向けの目安です。未成年の人、高齢の人、持病がある人は、運動の進め方を医師などに相談してください。


初心者が無理なく続ける工夫

走り始めは、歩く時間を組み合わせても問題ありません。


走る前に確認すること

  • 走る前後に体調を確認する
  • 平らで歩きやすいコースを選ぶ
  • 疲れや痛みが強い日は休む

なお、胸の痛み、強い息苦しさ、めまいなどがある場合は、運動を続けず、病院に相談してください。


カロリー消費と筋トレの関係

05*カロリー消費*筋トレ.png

筋トレは、種目、重さ、回数、休憩時間で内容が大きく変わります。
同じ「筋トレ30分」でも、休憩が長ければ実際に体を動かした時間は半分ということもあり、消費カロリーの表示はあてになりにくい運動です。


そのため、筋トレは数字そのものより、何をどれだけ行ったかを残すほうが役立ちます。
ここでは記録のしかたと、ウォーキングやランニングとの組み合わせ方を紹介します。


筋トレ中の数字だけで決めない

同じ30分でも、実際に体を動かす時間と、休む時間の長さで運動の辛さは変わります。
アプリに筋トレを登録するときは、実際に行った種目や辛さに近いものを選びましょう。


スクワットのように体の大きな部分を使う運動もあれば、腕や肩を中心に使う運動もあります。すべて同じ消費カロリーとして考えると、記録に差が出やすくなります。
ただし、数字を増やすためだけに、回数や重さを急に増やす必要はありません。正しい動きを守り、休むことも大切です。


筋トレで記録する項目

  • 種目:スクワット、腕立て伏せなど行った内容
  • 時間:体を動かした時間と、休憩に使った時間
  • 辛さ:息が上がったか、余裕があったか

ウォーキングやランニングと組み合わせる

筋トレとウォーキング、または筋トレとランニングを同じ週に入れると、運動の種類を分けて記録できます。
ただし、毎日すべてを行う必要はありません。疲れが残る場合は、運動の内容や時間を調整しましょう。


また、筋トレに慣れていない人は、フォームに不安がある種目を自己流で続けないことも大切です。


ウォーキングのカロリー消費を増やすコツ

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ウォーキングは歩く速さでMETsが3から4.8まで変わります。
同じ30分でも、速さを見直すだけで目安が1.6倍ほど変わる計算です。


一方で、歩数計の数字とウォーキングの運動記録を両方足すと、同じ時間を二回数えてしまうこともあります。
ここでは、増やし方の見直し方と、日常の歩行を記録に入れるときの注意点を扱います。


速度・時間・歩く場所を見直す

METs表では、平らな道を時速4kmで歩く場合は3METs、時速5.7〜6.3kmの速い歩行は4.8METsの目安です。
体重60kgの人が3METsで30分歩くと、消費カロリーの目安は90kcalになります。
いきなり速く歩くのが難しい場合は、歩く時間を少し増やす方法もあります。


歩き方を見直す3つの点

  • 歩く時間:1回の長さと、1日の合計
  • 歩く速さ:ふつうの速さか、少し息が上がる速さか
  • 歩く場所:平らな道か、坂道や階段を含むか

歩いているときに痛みが出た場合は、いったんやめて休みましょう。症状が続く、悪化する、胸の痛みや息苦しさ、めまいがある場合は、病院に相談してください。


日常の歩行も記録に入れる

通勤、買い物、昼休みの散歩なども、体を動かす時間です。
運動の時間だけを記録すると、生活の中で歩いている量が見えにくくなります。


ただし、歩数とウォーキングの運動記録を両方合計すると、同じ時間を二回数えることがあります。
使うアプリの集計方法を確認しましょう。


計算結果を体重管理に生かす方法

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消費カロリーの数字は、食事量や体重の変化と並べて見てはじめて役に立ちます。
ただし、1日単位で体重と結びつけると、続けているのに減っていないように見えてしまいます。


そこで、振り返る単位を1週間に広げ、体重だけでなく運動の回数や睡眠、食事もあわせて見ます。
ここでは、その見返し方と、食事との付き合い方を整理します。


1日ごとの数字で落ち込みすぎない

体重は、水分量、食べた時間、塩分の多さ、便通などでも変わります。
そのため、消費カロリーが多かった次の日に、必ず体重が減るわけではありません。
1週間ほどの流れで、次の項目を見てみましょう。


1週間で見返す項目

  • 体重の変化
  • 歩行や運動をした回数
  • 運動時間と疲れ方
  • 睡眠時間
  • 食事の量や間食の傾向

体重だけでなく、続けられた行動を確認すると、次に見直す点を決めやすくなります。


体調や食事も一緒に振り返る

運動で使った分だけ食べてもよい、と単純に考えると、食事のバランスが崩れることがあります。
かといって、消費カロリーは、食事を極端に減らすための数字でもありません。
食事、運動、休養をまとめて整えることが、体重管理を続ける土台になります。



体重の変化が大きい、食事への不安が強い、持病や服薬がある場合は、自分だけで運動量や食事量を大きく変えず、医師や管理栄養士に相談しましょう。


まとめ

08*カロリー消費*まとめ.png

カロリー消費計算は、毎日の生活を見直すための目安です。
数字だけを追いすぎず、続けやすい行動を見つけることが大切です。


覚えておきたいこと

  • 基礎代謝と活動量を分けて見る
  • 運動の辛さ、体重、時間をそろえて考える
  • ランニング、筋トレ、ウォーキングは内容別に記録する
  • 1日ではなく、1週間の変化で振り返る

自分の生活に合う方法を選び、無理のない範囲で続けていきましょう。


参考:e-ヘルスネット「身体活動とエネルギー代謝」

参考:e-ヘルスネット「活動量の評価法」

参考:国立健康・栄養研究所「改訂第2版 身体活動のメッツ表」

参考:Google ヘルプ「Fitbit デバイスは1日のアクティビティをどのように計算しますか?」

参考:Doherty C, et al.「Keeping Pace with Wearables」Sports Medicine(2024)

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